SUMMER SONIC 2004 期待の新人バンド2004年8月8日(日)。SUMMER SONIC 2004 (2日目)に参戦した。 8月7日(土)は、大好きなHoobastankが出るので迷ったけど、結局2日目に参戦することにした。 2日目は、14:00〜WTCオープンエアスタジアムでTHE DARKNESS のライヴがあるからだ。 それにMANDO DIAOも観たかったし。(結局、観なかったが…) しかし、THE DARKNESS が来日中止になってしまった。どーしよー、目玉がなくなってしまった……。 かなり凹んだが、そうだNEGATIVEがあった!と、NEGATIVE のCDを前日は聴きまくり、ライヴに備えた。 参戦した結果、NEGATIVEも良かったし、SILVERTIDEという大型新人も観ることが出来た。THE DARKNESS の代理で出演したTHE WiLDHEARTS は観に行かなかったけど、BRIDES OF DESTRUCTION のライヴのアンコール、「Shut At Devil」の演奏時、ジンジャーが飛び入り参加してくれたのもラッキーだった。 この日、私が観たバンドは、NEGATIVE,氣志團(全部は観てない…), SILVERTIDE, GO-GO'S, BRIDES OF DESTRUCTION, TMG。 以下は、感想文。NEGATIVEとSILVERTIDEしかないけど、ご容赦を。 どちらも今年注目のブライテストホープだと思う。 |
NEGATIVE@INTEX OSAKA No.5いやー、ヨンネ・アーロンは噂に違わぬ美しさだった。朝11時30分前、ようやく会場のインテックス大阪5号館にたどり着いた。観客は比較的若いが、意外に「ルックス」目当ての客よりは、「音楽を聴きに」来た観客が多そうな気がした。 男女の比率も半々くらいだろうか。 定刻ジャストに、ステージにメンバーが現れライトに照らされる。 主役のヨンネ・アーロンは青紫色の貴族風上衣(ベルサイユの薔薇風)を身にまとい、中はピンクラメのトップスにぴっちりパンツで決めている。 うわぁー綺麗。これが第一印象。こんな目に鮮やかな華麗なファッションが似合う人、他にいないんじゃないか?あっ、一人いたいた。HANOI ROCKS のマイケル・モンロー! 1曲目は、アルバムタイトル曲「Lost Soul」だったと思う。この美貌からこんな声が?というくらい渋いかすれ声、加えてとても男っぽくアルバムよりずっと迫力のある歌声にグッときた。 彼のステージアクションは、まだどこかぎこちない感じ。パフォームの方向性は、W・アクセル・ローズとセバスチャン・バックの影響をモロに受けている。それが微笑ましくもあった。あっ、ひとつ忘れていた。マイクスタンドにスカーフ巻きつけは、スティーヴン・タイラー風。 バンドはツイン・ギター&ベース&ドラムス。ツインギターの2人は定位置にのりで貼り付いているのか?と思うほど動かない。 ベースのアンティはこれがよく動く。っていうか、まるで落ち着きが無い。SKID ROW のレイチェル・ボランばりに腰より低くベースを構え、大きく足を開いている。その上、右に左にと腰をかがめて動き回る。 しまいには、アンガス・ヤング(AC/DC)風に片足を上げる動きまで飛び出していた。 しかし、せっかく動いているのにベースのアンティとヨンネの動きは全くばらばらなので、まとまりには欠けていた。 2曲目に「Naive」を持ってきてあとは2ndアルバムの曲とかカバー・ソングとかいろいろ交えつつライヴは進んで行く。 5曲目の「My My Hey Hey」(オリジナルはニール・ヤング)では、ついにヨンネ、上衣を脱いだ。 ピンクラメがまぶしーい。 「You Are Beautiful.」、「君達の為にこの歌を歌うよ。」のMCのあと「Still Alive」が演奏される。 バラードのこの曲を歌い上半身裸になった彼を見ていると、「I Remember You」で同じく上半身裸で歌っていたセバスチャン・バックの面影がちらついてしょうがない。 ラストは本国フィンランドではNo.1になった「The Moment Our Love」で、楽しく盛り上がった。 たった30分のライヴだったけど、NEGATIVEは「ルックスだけのバンドじゃない」ことを充分見せ付けてステージを去って行ったのだ。 2004年8月15日 |
SILVERTIDE@INTEX OSAKA No.5SILVERTIDE は、ワイルド&タフだったー。ヴォーカルのウォルト・ラフティは登場するやいなや切れのよい動きを見せるので、ひとめ見て「運動神経よさそうだなぁ」って思った。 ライヴが進行するにつれて彼の運動神経は並じゃないな、っていうのがよくわかった。 演奏中、エアギターを弾きまくり、ステージ上を右から左へと曲に合わせて素早く動き回る。 足場がロクに無いスピーカー上に登ったり、曲に合わせてパフォームする一つ一つのアクションが実に小気味良く決まっている。造られたものとは思えず、ほんとに自然に彼のありあまるエネルギーの発露なんだと感じられた。 この動きは意識して出来るものじゃない、彼こそ待ち望んだ「新時代のロックスター」なのかも知れないとも思った。 ライヴ中の彼の一挙手一投足には目が離せなくなってしまった。彼が観客を自分に惹き付ける天性の勘を持っているのは間違い無い。 こんなすごいフロントマン久しぶり。SKID ROW 伝説の初来日ライヴでのセバスチャン・バックを思い出した。 しかし、バズと違いしっかり歌も歌える。あれだけ動いて音程を外さず歌えるなんて驚異的。彼はタダ者じゃないな、大物だ。 アルバム発売前なので知らない曲ばかり。でも、知らない曲とは思えないほど、夢中になってノレてしまった。 全く聴いたことのない曲でこんなにノレるなんて、初めての体験で新鮮な驚きだった。 彼らの曲が、強力なフックにタイトなリズムで曲の輪郭の明瞭な、私の大好きな「80年代アリーナロック」の雰囲気もある「わかりやすい曲」だったからかもしれない。 バンドの演奏もしっかりとしている。上手い下手は分からないけど、バンドとしてかなりまとまっているなという印象を受けた。 2人のギタリストも演奏中、激しくヘッドバンギングしたり、観客を煽ったりして、ただ黙々と演奏しているだけじゃないのも良かった。最近のバンドはどうもフロントマンだけが目立つような気がするのは私だけだろうか? 4曲目の終わりではドラムソロが、6曲目の終わりではギターソロが披露された。 最近、ソロタイムはなくなりつつあるので珍しかった。リードギターのニック・ペリーが繰り広げるギターソロは速弾きプレイも飛び出しギターキッズの喝采を受けていた。 ウォルト(Vo)の特に印象的だったライヴアクションは7曲目?の時に客席に向かって指鉄砲を打ってきたこと。それがなんか曲にピッタリあっていてCOOLだった。 ラストの曲では、ウォルトはステージを降り、ブロックとブロックの間の花道を歩き、そこですっくと立ち歌っている。 観客の私達は彼を目掛けて殺到してしまった。 そのあとも、ライティングの足場によじ登り、そこからオーディエンスを煽り、ラストはドラムキットに乗り、曲の終わりと共にジャーンと飛び降りた。これがまたバッチリ決まっている。 まるで一陣の風のごとく、SILVERTIDEはこの場にいた者に鮮烈な印象を残してステージを去っていった。 P.S. 後で見に行くとブロックとブロックの間には花道などなく、柵とそれを繋ぐ横棒があっただけ。彼は横棒の上に「立って!」いたのだ。 いやー、恐るべき運動神経の持ち主、あっぱれ。 2004年8月12日 |